食べたものは胃の中でミルフィーユ状になるはウソ!

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東京でパーソナルトレーナーをしている安藤ひろゆきです。

食べ順ダイエットが流行って、今ではかなり定着してきているように感じます。
食事をするときは、野菜から食べて、たんぱく質、炭水化物の順番で食べているという人も少なくないのではないでしょうか?

食べ順ダイエットの中で、

食べたものは、順番に胃の中に蓄積されて、ミルフィーユ状になるので、消化の良い物から順に食べたほうが良い

という理論が展開されています。

これって、聞くとなんとなくそれっぽく聞こえますよね?

でも、この理論は全くのウソです!

今日は食事をすると胃の中ではどんなことが起こっているかをお話させていただきたいと思います。

食物が身体を通る順番

まず胃のお話をする前に食物を食べるとどのような順番で人間の身体を通って行くのかをお話したいと思います。

人間はモノを食べると口から食道を通り、胃の中に入ります。

その後、十二指腸 → 小腸 → 大腸と進み、肛門から外に便として排出されます。

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ちなみに消化とは、

『食べ物を食べた時に、その中に含まれている栄養を体内に吸収できるカタチまで分解すること』

で、

吸収とは、

『最小単位となった栄養を体内に取り込むこと』

です。

胃は役割は大きく分けて3つ

消化吸収の際に食べたものがどのような順番に進んで行くかが、分かって頂けたかと思います。

また『消化』『吸収』の言葉の意味もお分かり頂けたのではないでしょうか?

この2つの事を理解していただいたところで、本題の胃の話に進みたいと思います。

胃の役割は大きく分けて、以下の3つです。

・食物をストックする
・食物を消毒する
食物を胃液とよく混ぜ合わせて、どろどろの状態(粥状)にする

『胃』と聞くと『胃液で色々なものを消化している』というイメージで、消化の主役のように感じますが、胃の主な役割は消毒です。

強い酸である胃液は、感染症の原因になる細菌やウイルスを殺したり、一部の有害物質(ゆうがいぶっしつ)を分解することで、人間の身体を守っています。

消毒だけでなく、タンパク質の分解も行われるのですが、胃は消化の主役ではないのです。。。

消化の主役は十二指腸

消化ということでいうと、十二指腸の方が多くの仕事をしています。

十二指腸では、タンパク質に加えて、炭水化物、脂質の分解も行われます。

そして、分解したものが小腸に運ばれて、脂質の分解と吸収を行うのです。

食べたものは胃の中でミルフィーユ状になるはウソ!

胃が消化の主役ではない事がおわかり頂けましたでしょうか?

その上で、食べたものは胃の中でミルフィーユ状になることはないという話をしていきたいと思います。

先ほどのご説明した、胃の3つ目の役割『食物を胃液とよく混ぜ合わせて、どろどろの状態(粥状)』にするという部分に着目したいと思います。

食物をドロドロのお粥状にするのにはワケがある

胃で食物をお粥状にするのにはわけがあります。

先ほどお話した消毒をするという意味もありますが、胃の蠕動運動で食べ物を十二指腸に運びやすくするためです。

蠕動運動のイメージはこちら。

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このように胃に入った食物を幽門へと運んで行くのです。

幽門に運んでいく間に胃液と食物を混ぜることで、お粥状にしていくのです。

この動きをする際に固形のものよりもお粥状になっている方が、運ぶことが簡単になります。

工場のベルトコンベアーのように先に入った食物から順に胃液で消化して、順に運んでいき、ミルフィーユのように整然と並ぶことはありません。

ミルフィーユ状になっていると確認することは極めて難しい

これは、胃腸を執刀している外科医の方に聞いたのですが、胃の中の食べ物がミルフィーユ状になっているとどのように確認したのか、非常に疑問だということです。

その医師の話では、胃の中に入ったものを確認する事は極めて難しいということでした。

食べた順を意識することに効果はあります。

ここまでお話すると『食べ順を意識するのって意味ないんじゃん!』と思われるかもしれませんが、そんなことはありません。

食べる順番を意識することで、血糖値の上昇に変化が出ますし、食事量をコントロールしやすくなるという良い点はたくさんあります。

ただ、最初にお話したように胃の中で食べ物がミルフィーユ状になることが理由ではないのです。

食べる順番を意識しても、早食いで食べてしまってはほとんど意味がありません。

食事を摂るときは、ゆっくり時間をかけて、食べ物を味わって食べたいですね!

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ABOUTこの記事をかいた人

筋トレで理想の身体に導く肉体改造のプロ。 科学的根拠に裏付けられたトレーニング理論を論理的かつ分かりやすく説明する指導法には定評があり、多くのクライアントから指名されるパーソナルトレーナー。 これまでに手がけたクライアントは1,200名以上。193名のアスリート、俳優、女優、アーティストの肉体改造に携わる。 パーソナルトレーニング・講演活動に加え、トレーナーの育成や支援を行う傍ら、フィットネスとITデジタルやソーシャルメディアを融合させることで新しいトレーニングの形を創造している。