低炭水化物ダイエットで悪玉コレステロールが増加するのはダメなのか?

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東京でパーソナルトレーナーをしている安藤ひろゆきです。

日本で今、1番よく聞くダイエット方法は『低炭水化物ダイエット』ではないでしょうか?

話題に挙がるダイエット法は、常にポジティブな意見とネガティブな意見があります。

先日も『おやじダイエット部の奇跡』の著者、桐山秀樹さんが心不全で急逝されたことが話題になりました。

『糖質制限ダイエット』=『危険』と決めつけないで!

2016.02.15

そして、今回はこんな記事を見つけました。

低炭水化物ダイエットによる代償とは?

本当に次から次へと記事が出てきて、ネット上にどんどん拡散されていますね。

この記事では、

低炭水化物食の継続により、低脂肪食よりも体重減量効果はあるが、悪玉コレステロールの値は上昇するという結果でした。

と書かれていました。

悪玉コレステロールの増加ってダメなことなのでしょうか?

今日は、低炭水化物ダイエットで悪玉コレステロールが増加することについてお話したいと思います!

コレステロールとは

まずはじめにコレステロールについてお話したいと思います。

コレステロールは、ヒトのあらゆる組織の細胞膜に見出される脂質です。

コレステロールと聞くと『悪いもの!』というイメージをお持ちの方もいらっしゃるかと思います。

ですが、コレステロールは人間の身体にとって、必要不可欠なものです。

コレステロールは、さまざまなホルモンの材料となります。

男性ホルモン、女性ホルモンもコレステロールから作られますし、糖質やたんぱく質、脂質の代謝など生命維持に欠かせないホルモン『コルチゾール』など副腎皮質ホルモンの材料としても使われています。

また、紫外線を浴びると出来るビタミンDもコレステロールを材料としてします。

まだまだあるのですが、人間の身体にコレステロールが必要なことはお分かり頂けたかと思います。

コレステロールに善玉、悪玉とかありません

そのコレステロールが、善玉と悪玉に分かれているので、コレステロールが2種類あると思っている方も多いのではないでしょうか?

コレステロールには善玉とか悪玉とかはありません。

どうして呼び名が違うの?

では、どうして善玉、悪玉と呼び方が違うのでしょうか?

一般的に

HDLコレステロールを善玉コレステロール
LDLコレステロールを悪玉コレステロール

と呼ばれています。

これは、ある違いによって名前が決まっています。

その1つが働きです。

LDLは身体のすみずみにコレステロールを運ぶ働きをしています。

運ぶ過程でコレステロールが血管壁に蓄積されてしまうと動脈硬化を進行させる原因となることから悪玉と呼ばれるようになりました。

一方のHDLは血管壁から余ったコレステロールを回収して肝臓に戻す働きをしています。

血管壁に蓄積されてしまうと動脈硬化を進行させる原因を取り除いてくれるので、善玉と呼ばれるようになりました。

善悪なんてどこにも書かれていない

日本語では善悪がついているコレステロールですが、英語のHDLとLDLには善悪ということはどこにも書かれていません。

コレステロールは脂質のため、水分である血液の中をスムーズに移動することができません。

そのため、外側をリポたんぱくに包んでもらうことで、血液中を移動します。

カプセルの薬をイメージしてもらうと分かりやすいかもしれません。

外側がリポたんぱく、中にコレステロールや中性脂肪が入っています。

コレステロールが多く残ったカプセルはリポたんぱく密度が低いため

LDL(Low Density Lipoprotein)低密度リポたんぱくと名付けられたのです。

ちなみに、中性脂肪が減る前の段階は、LDLよりさらに密度が低いためVLDL(VはVery)という名称がつけられています。

そして、全身に運ばれていく過程で、エネルギーの元となる中性脂肪が先に多く使われます。

そうすると、リポたんぱくの密度が上がるので、HDL(High Density Lipoprotein)高密度リポたんぱくとなるのです。

このHDLが先ほどお話した全身の細胞から余ったコレステロールを回収して肝臓に戻す働きをしています。

そして回収されたコレステロールは肝臓でリサイクルされます。

つまりコレステロールが2つあるのではなく、どのように働いているか、リポたんぱくの密度で名前が決まっているのです。

先ほどもお話したようにそれぞれの役割が違うだけで、中にあるコレステロールに違いはありません。

コレステロールが悪いものではなかったと言うのは、「日本人の食事摂取基準(2015年版)」で、以前は指定されていたコレステロール摂取量の目標量が撤廃されてたことからもお分かりいただけるかと思います。

LDLコレステロールが悪さをしないようにすることが大切

コレステロールが悪いものではなく、人間の身体にとって必要なものであることをご説明しました。

LDLコレステロールが動脈硬化を進行させて、心臓血管系の病気の発症の原因になることは間違いありません。

ただ、全てのLDLコレステロールがそうなるわけではありません。

原因となるのは、酸化されたLDLコレステロールです。

体内の活性酸素とLDLコレステロールが結びつく血管内で悪さをしてしまうのです。

そのような状況にならないように身体の抗酸化力を高めておくことが重要なのです。

そのために簡単にやれることは、ビタミンCの摂取量を増やすことです。

まとめ

コレステロールは人間にとって必要な脂質
コレステロールに善玉と悪玉は存在しない
LDLコレステロールが悪さをしないように身体の抗酸化力を高める事が重要

今回の記事のように、『悪いとされていたモノが増加するから、低炭水化物食は良くない』という記事は多いのですが、そもそも悪いとされているモノが悪者ではない場合が結構あります。

現代人が糖質を摂り過ぎの傾向にあるのは間違いありませんので、炭水化物を控え目にするのは、充分効果があります。

問題なのは、過度な糖質制限なのです。

こうした記事にあまり神経質にならずに、自分の食生活の改善ポイントに合った方法を選択できるといいですね!

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ABOUTこの記事をかいた人

筋トレで理想の身体に導く肉体改造のプロ。 科学的根拠に裏付けられたトレーニング理論を論理的かつ分かりやすく説明する指導法には定評があり、多くのクライアントから指名されるパーソナルトレーナー。 これまでに手がけたクライアントは1,200名以上。193名のアスリート、俳優、女優、アーティストの肉体改造に携わる。 パーソナルトレーニング・講演活動に加え、トレーナーの育成や支援を行う傍ら、フィットネスとITデジタルやソーシャルメディアを融合させることで新しいトレーニングの形を創造している。