グルテンフリーダイエットで痩せるという科学的根拠はありません!

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パーソナルトレーナー・ヘルスコーチをしている安藤ひろゆき(@PThiroando)です。

糖質制限と並んで、最近多くの方から耳にする

『グルテンフリーダイエット』

テニス選手のジョコビッチ選手が著書でグルテンフリーについて書かれて、一躍有名になりました。


その効果か、グルテンフリーダイエットを始める人が僕の周りでも結構います。

その中には、痩せている人もいますが、痩せていない人もいます。

また体調の変化が出た人もいますし、変化を感じられない人もいます。

これは当たり前の事なのですが、ほとんどの人がグルテンフリーダイエットを始めたから痩せているわけではないと個人的には考えています。

今日は、グルテンフリーダイエットだから痩せるわけではない理由をお話したいと思います!

目次

グルテンとは?

グルテンフリーという言葉は良く聞かれるかもしれませんが、意外と『グルテン』がなんなのか知らない人も多いようです。

グルテン(gluten)とは、

小麦、ライ麦などの穀物の胚乳から生成されるたんぱく質の一種。
麺類やパンなど、小麦加工品を作る上で弾性や柔軟性を決定し、膨張を助ける重要な要素となっている。

というたんぱく質の一種です。

グルテンフリーだと何が良いの?

このたんぱく質を摂取することで、それが引き金となって、セリアック病(グルテンに対する免疫反応が引き金になって起こる自己免疫疾患)やグルテンアレルギーなどの症状が出ます。

グルテンを食べないことで、自己免疫疾患やアレルギー反応がなくなるので、体調が良くなるというのが、グルテンフリーのメリットです!

ジョコビッチ選手はグルテンのアレルギー反応が出ることでパフォーマンスが発揮されていなかったと考えられます。

アメリカやカナダでは約130人に1人がセリアック病と言われていることもあり、グルテンを摂取しなくなることで、体調が良くなった人がかなりいて、支持を受けているそうです。

そのため、食品のパッケージにもグルテンを含んでいないという意味の「グルテンフリー」が表示され、販売されているのです。

日本もそうした流れを受けて、グルテンフリーを表記するお店が少しずつ増えています。

グルテンは良くないもの?

これだけを聞くと『グルテンは良くないモノだ!』なんて思いそうですが、そんなことはありません。

先ほどもお話したように、グルテンにアレルギー反応が出る人は控えたほうが良いだけで、グルテンに対する耐性がある人は食べても問題はありません。

牛乳を飲むとお腹がゴロゴロしたり調子が悪くなる人がいると思うのですが、あれはラクトース(乳糖)を分解する力が弱くて、そうした症状が出ます。

それと全く同じではないですが、グルテンも同様に耐性がない人は体調が悪くなるということです。

欧米人に比べると日本人はセリアック病罹患率は低いと言われていて、耐性がある人が多いのではないかと考えています。

グルテンフリーにしても全てのアレルギーが治るわけではない!

グルテンフリーにすると全てのアレルギーが治るみたいに思っている人もいるかもしれませんが、そんなことはありません!

グルテンアレルギーの症状が出ないだけで、花粉症が治ったりはしません。

花粉症の人は花粉を吸い込まなけば、アレルギー反応がおこらないだけです。

グルテンフリーに過剰に期待をしている人も少なくないので、少し書いておきます。

グルテンフリーダイエットで痩せる科学的根拠はない

グルテンがどのようなものか分かっていただけましたか?

ここからは、グルテンフリーダイエットについてお話したいと思います。

実は、グルテンフリーダイエットをすると痩せるという科学的根拠はありません。

あくまでもグルテンフリーは自己免疫疾患やアレルギー反応がある方の食事をダイエットに応用したものです。

そのため、グルテンフリーにしたからといって、痩せるわけではないのです。

グルテンフリーダイエットで痩せる理由

では、なぜグルテンフリーダイエットを始めると痩せる人がいるのでしょうか?

アレルギーをお持ちの方は、体調が良くなるなど様々な要因で痩せることが考えられます。

アレルギーではない人が痩せる理由は、

『小麦の食品をたべなくなるから』

これに尽きると思います。

小麦の食品って、世の中にかなり出回っています。

うどんやパスタ、ラーメンなどの麺類、パン・ピザなどのパン類は想像しやすいと思いますが、クラッカーやシリアルなどのお菓子類にもグルテンは多く含まれています。

もちろん揚げ物も控えないといけませんし、かなりの制限がかかってきます。

これを意識して食事をすると必然的に糖質の量が減ったり、カロリーが少なくなるので、体重が落ちるだけだと考えています。

グルテンを控えたから痩せたわけではないのです。

グルテンアレルギーかを知りたいなら、血液検査を!

もし、グルテンにアレルギーがあるかどうかを知りたければ、血液検査をしてください。

かなり高額な検査になるのですが、アレルギーあるかどうかを知ることは出来ます。

ただ、この検査も賛否両論あり、血液検査でもグルテンアレルギーを知ることは出来ないと主張する人もいます。

僕、個人的にはそうは言われいても、血液検査をすることで何らかの変化は出ると考えています。

栄養は血液にのってほとんどが運ばれるので。

この検査でアレルギーだと分かった方は、グルテンフリーを意識した食事を続けられるのをオススメします。

もし、アレルギーではないと分かった方は、グルテンフリーの食生活が苦でないなら続けるのもありですが、グルテンフリーの食生活を我慢しながら行っているなら、他のダイエット方法に切り替えることをオススメします!

まとめ

グルテンフリーダイエットを始めるなら、まず血液検査を。

グルテンフリーにしたからといって、痩せるわけではない。

グルテンフリーの食事をしたからといって、全てのアレルギー症状が治るわけではない。

ほとんどのの人はグルテンが原因ではなく、小麦を食べない食生活に変化したから痩せただけである

体質に合ったダイエット法を選ぶことは大切ですが、イメージだけで始めないように気をつけたいですね!

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この記事を書いた人

筋トレで理想の身体に導く肉体改造のプロ。
科学的根拠に裏付けられたトレーニング理論を論理的かつ分かりやすく説明する指導法には定評があり、多くのクライアントから指名されるパーソナルトレーナー。
これまでに手がけたクライアントは1,200名以上。196名のアスリート、俳優、女優、アーティストの肉体改造に携わる。
パーソナルトレーニング・講演活動に加え、トレーナーの育成や支援を行う傍ら、フィットネスとITデジタルやソーシャルメディアを融合させることで新しいトレーニングの形を創造している。
メディア出演,お仕事依頼 → info@lifetime-athlete.co.jp

     
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