パーソナルトレーナー・ヘルスコーチをしている安藤ひろゆき(@PThiroando)です。
今日、Facebookで坂本トレーナーがこちらの記事をシェアしていました。
年収2百万台…過酷なジム・インストラクターたちの「危険すぎる副業」?
ハッキリ言って、僕はこの記事に怒っています!
記事の内容はMLM(マルチレベルマーケティング)を否定している内容ですが、スポーツジムのインストラクターを例に出しているのが、どうにも納得がいきません。
今日は、こちらの記事で僕が怒っている点をお話したいと思います!
「副業」で生活を支えるインストラクターも存在するけど。。。
この記事では、
人気インストラクターになると会員に整理券が配布されたり、芸能人から指名を受けたりする場合もある。
その一方では、「副業」で生活を支えるインストラクターも存在し、彼らの一部ではある「ネットワークビジネス」が流行しているという。
と書かれています。
これって、何もスポーツジムのインストラクターだけの話ではないのではないでしょうか?
僕も独立してから2年くらいは、「A」とか「N」などのMLMのお誘いを受けたことが何度もあります。
中には、『本業よりも儲かりますよ!』というなかなか失礼な事を謳い文句にしてくる人もいたのを思い出しました。(笑)
ある美容家に聞いたら、商品自体は良いものだということですが、僕は勧誘の方法が好きになれず、1度も利用したことがありません。
『セミナーがある』と言われて知り合いのインストラクターさんと一緒に参加したのが、勧誘だった時は、僕よりもそのインストラクターさんがかなり怒っていました。
僕の仲の良いインストラクターさんで、こうした行為をしている人はいません。
ある一部の限られたインストラクターの話で、MLMをしているインストラクターの方が稀なのだと思います。
インストラクターの平均年収を紹介する意味あるの?
さらに記事ではMLMをする理由についてこう書かれています。
転職情報サイト「はたらいく」によると、インストラクターの平均年収は259万円、平均月収は18万円。
さらに、フリーであれば人気に左右されるので、複数のジムと契約してレッスンを行う者が多いが、体力やスケジュール的に限界があるのだろう。
そのため、MLMは副業として選択しやすいと考えられる。
「あくまであなたの推測でしょ?」って話です!
平均年収の紹介には悪意さえ感じる
インストラクターの平均年収を紹介することで、収入が少ないので、副業に手を出しているという印象を持たせる文章構成で、悪意さえ感じます。
これが成立するなら、インストラクターに限らず、年収の低い人は副業に手を出しやすいことになりますよね?
そんなことは無いのは、多くの人が理解されていることだと思います。
更に言うとインストラクターの年収が低いという印象を与えかねない書き方です。
あくまでも平均の年収です。
こうした転職サイトがあるときにパーソナルトレーナーの平均年収を紹介していましたが、現実とはかけ離れている数字が書かれていました。
僕の知っているパーソナルトレーナーさんでその金額を半年以内に稼ぐことが出来ないトレーナーはいません。
こうした統計に収入がしっかりとあるパーソナルトレーナーさんは協力していないのではないかと思うくらい、統計との年収に開きがありました。
統計はあくまで統計です。
実際にこの記事に出てくるインストラクターさんの年収がいくらだったのかは書かれていないのは、おかしな点だなと思います。
人気インストラクターはそんなことしてるヒマなんて無い!
また、人気インストラクターさんは、複数のジムと契約してレッスンを行っているので、レッスンが終わるとすぐに着替えて、違うジムに行くことが多いです。
MLMを悠長に説明している時間なんて無いんです。
もちろん、そうしたことから体力やスケジュール的に限界がある部分はあると思います。
ですが、多くのインストラクターさんは、パーソナルトレーニングを始めるなど、別の形で収入を増やすことを考えている人が多いです。
こうしたことから、今回の記事の話は人気インストラクターさんではなく、人気の無いインストラクターの話だと思います。
パーソナルトレーナーでも、MLMに手を出している人の多くは、パーソナルトレーニングで稼げていない人です。
本業でしっかりと収入を得ている人でMLMなどの副業に力を入れている人はほとんどいません。
ライターの実体験なのでは?
最後にこの記事は、
「人気インストラクターは会員への影響力も大きく、その人が『これ良いよ』と勧めたら買ってしまう人もいると思います。
私はNの商品を使っていないのでわかりませんが、とにかく盲目的にならず、自分のニーズに合うかなどよく考えるべきだと思います」
インストラクターが自身の副業によって本業での評判を落とすようなことは、避けてほしいものだ。
と結んでいるのですが、これもおかしな話です。
ンストラクターが相手に迷惑をかけるような副業をしている前提で話が終わっています。
副業はMLMだけではないのですし、仮に副業をしていたとしても、誰がどんな副業をしているかほとんど分かりません。
それなのに、この文章の書き方では、多くのインストラクターがMLMのような副業に手を出しているように読み手は感じてしまいます。
そう感じるのは僕だけでしょうか?
こんな書き方をしている所を見ると、この話はライターの実体験なのではないかとさえ思ってしまいます。
(これはあくまでも僕の推測ですが。)
今回の話はインストラクターに限った話ではない
ここまで、この記事のおかしな点をお話してきました。
先ほどからお話しているようにこれはインストラクターに限った話ではなく、どの職種の人(特にサービス業)にも当てはまる内容ではないでしょうか?
かなり怒っているので、今日の文章はおかしな点が多々あるかもしれません。
ご了承ください。
この文章を読んで1番腹が立ったのは、MLMを否定したいのに、インストラクターを題材にしている点です。
それも年収が低く本業では食えない職業の例として。
こうした例にインストラクターやトレーナーが使われることで、『インストラクターやトレーナーは食えない』いう印象をこれからインストラクターやトレーナーを目指す若者に与えかねません。
現に僕のもとに『トレーナー(インストラクター)では食えないって言われたのですが。。。』というトレーナーやインストラクター志望の若者が相談に来ています。
フィットネスに従事するものは、決して年収が低いわけではありません。
こうした記事が書かれていしまうのには、フィットネス業界にも原因はあると思っています。
この記事が世間のフィットネスに対する目線の一部だと受け止めて、世間の見方を変えられるようにこれからも精進していこうと思います!
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