パーソナルトレーナー・ヘルスコーチをしている安藤ひろゆき(@PThiroando)です。
僕のトレーニングの基本は筋トレ(ウエイトトレーニング・レジスタンストレーニングなどとも呼ばれます)です。
筋トレをしているというと、ボディーワーク(ヨガ・ピラティス・太極拳など)をやられている方から、『筋トレなんて必要ないですよね』という声を聞くことが結構あります。
パーソナルトレーナーを始めた当初は、「トレーナーと言えば、筋トレ」という時代で、重いおもりをいかに挙げるかを目的にトレーニングをしていた部分もありましたし、筋肉がつくと代謝が上がると本気で思っていました。
ですが、最近はその考え方が変わってきています。
最近は基礎代謝の内訳
最近は基礎代謝の内訳は、
- 脳19%
- 筋肉18%
- 心臓7%
- 肝臓27%
- 腎臓10%
- その他(呼吸、神経など)19%
とも言われていて、筋肉の割合が非常に低くなっていて、筋肉量が増えても基礎代謝はそんなに上がらないと考えれています。
おまけにピラティスの台頭で筋トレの肩身は狭くなるばかり。。。
そういう時代の流れもあって、先ほどのような意見を聞くことも少なくない。
僕自身も独立をしてからピラティスと出会い、筋トレによって、筋骨隆々になった身体がピラティスのスムーズな動きに全く対応できないことや身体に色々な支障をきたしていることを感じました。
2010年の東京マラソン出場が転機に
そして、2010年の東京マラソン出場が僕の転機になりました。
初のフルマラソンということでしっかりと練習をしたのですが、7年間で作り上げた筋肉をなかなか落とすことが出来ず、マラソンは25kmすぎから両足のももの前と後ろがつり、さんざんの結果でした。。。
そして、マラソンや日常生活には今の筋力は必要ないことを痛感しました。
もちろん、トレーナーらしい身体を作るということでは筋肉は必要ですよ。
そこで、2010年から、ピラティスの練習はしていたのですが、1年間全く筋トレ(ウエイトトレーニング)をしない実験を自分の身体でやってみました。
最初は見た目にも変化はなく、「やっぱり7年かけて作った筋肉は意外と落ちないな」と思っていました。
ですが、3ヶ月目を過ぎると見た目に身体が細くなってきました。
特に下半身の筋力の衰えは著しかったです。
胸は意外と落ちないんですよね。(笑)
その半面、ピラティスの動きは前よりもスムーズになり、動きという意味では角がとれて、丸くなった感覚を得ることが出来ました。
6ヵ月目くらいの時は、「この感じでいい状態じゃないかな?筋トレしなくて、意外と平気なのかな」とトレーナーとは思えない感覚を得ていたのも事実です。
6ヶ月を過ぎて感じた変化
そんな良い状態の身体が続くわけもなく、6ヶ月を過ぎると見た目以外のことろに変化が出てきました。
それが、『身体の疲れ』です。
どういうことかというと、身体が疲れやすくなり、寝ても疲れが取れにくくなりました。
この間もピラティスを最低週1回は続けていました。
ですが、身体の調子が良くなくなっていると自分では感じていました。
この状態を分析した結果は、身体を動かさないことによる血行不良やホルモンバランスなどがウエイトトレーニングをしていた時よりも悪くなっているということだと考えています。
1年続けてみたけれど。。。
それでも1年は続けてみようと思い、ウエイトトレーニングをしないことを続けてみましたが、2011年の初めには身体の限界を感じて、ウエイトトレーニングを再開しました。
再開してから、疲れにくくなり、しっかりと寝られて、疲れが取れやすくなったことはいうまでもありません。
この体験から、様々なトレーニング方法がある中で『これをやれば万能!』というトレーニングはないということを身を持って知りました。
ウエイトトレーニングにはウエイトトレーニングの良さがあるし、ボディーワークにはボディーワークの良さがあります。
その一方で、それぞれのトレーニング方法には苦手にしている部分もあるのです。
僕は自分の体験やこれまで学んだことから、筋トレのような筋肉に過剰な負荷をかけるものとピラティスのようなボディーワークを上手く組み合わせることが理想の身体を作り上げるためには必要不可欠だと思っていますので、両方の良い所どりをしています。
その他のメソッドに関しても良い所どりをして、クライアントに提供するようにしています。
これは僕のこだわりになりますが、パーソナルトレーナーは、それぞれのトレーニング方法のメリット・デメリットを理解して、クライアントの目標達成のためにそれぞれのトレーニング方法を上手く組み合わることが出来ないといけないと考えています。
自分のベースとなる理論を信じることは必要ですが、それ以外の理論やメソッドを否定するのではなく、それぞれの理論やメソッドのメリット・デメリットを理解した上で、ベストなトレーニング方法を提案することがトレーナーの仕事の1つではないでしょうか?
クライアントは自分に合ったトレーニング方法という答えを求めて、トレーニング料金を支払ってくれていると理解しています。
ウエイトトレーニングもボディーワークもその他の理論もどれも大切。
何を採用するかはクライアントの目的次第。
そのために多くの事を学び、お互いの理論やメソッドを尊重して成長できるようにこれからも精進していこうとも思います!
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