パーソナルトレーナー・ヘルスコーチをしている安藤ひろゆき(@PThiroando)です。
前回、酵素が巷で言われているような効果が無いことをお話しました。
記事をシェアした後、SNSで様々な反応を頂きました。
その中で、気になったものをシェアしたいと思います。
それが、こちら。
草食動物で有名な牛さんは、牧草だけで何故あんなに大きい筋肉をつけることが出来るのか…
同じ哺乳類の自分たちも、実はそれが可能なのではないかという考察に至りました。
他の動物と比べる話って、他にも色々とあると思いますが、これは間違いです。
今日は、そんなお話させていただきたいと思います。
草食動物と人間を比べるのは間違いです!
今回の『牛』もそうですが、前に『馬』で同様の質問を頂きました。
その時は、動物性タンパク質の重要性をセッションで学んでくださったクライアントが、他の方に動物性タンパク質の重要性を話されている時にある方から
『なんで草しか食べない馬はあんなに筋骨隆々やねん!説明してみろ!』
と言われたそうです。
確かにこれだけ聞くと、草などの植物を食べている動物がなぜ、筋肉が付くのか説明が難しいですよね。
競馬に出場するサラブレッドを育てている方々にもお聞きしましたが、基本的な餌は、エン麦、フスマなど植物性のものを与えているということでした。
草食動物なんで、当たり前と言えば、当たり前ですよね。(笑)
馬は微生物を飼っている
八方塞がりだと思った時に、獣医さんにお話を聞くことが出来ました。
クライアントの獣医さんから
『他の動物を人間と同じ基準で考えちゃいけません!』
と開口一番言われました。(苦笑)
馬は、植物性のものを食べて、それらを元に筋肉を作るのに必要な栄養を作ってくれる微生物をお腹に飼っています。
これは牛も同様です。
牛の胃袋が4つに分かれているのは有名な話ですが、1つ目の胃(焼肉で言うとミノ)は、共生している微生物の作用によって、草などのエサを発酵・分解し、栄養素として利用できる形に変えます。
人間の場合、食物中の繊維はほとんど消化できませんが、牛は50~80%程度は消化できると言われています。
牛の胃で人間の胃と同じ働きの部分は、4つ目の胃です。(焼肉で言うとギアラ)
人間の胃に、植物性の栄養を必要な栄養に変えてくれる微生物は存在しません。
もちろん、牛の4つ目の胃にも微生物は存在しません。
牛や馬などの草食動物と人間の胃の中は別のものなのです。
そのため、草食動物と人間を比べて、
『草食動物はこうだから、人間も。。。』
という理論は、間違いです!
日本語と英語くらい違います。
そんなに違うのと思われた読者さんもいらっしゃると思いますが、違います。
それは、日本語と英語くらい違います。
この2つは言語という点では同じですが、文章の構成や考え方は、全く違う言語ですよね?
人間と牛や馬は、動物という点では同じですが、身体の構造が全く違うのです。
今回のまとめ
- 草食動物と人間は基本的な身体の構造が違う。
- 草食動物は植物から栄養を作り出す微生物をお腹に飼っている。
- 人間にはそうした機能を持つ微生物は存在しない。
他の動物と比べるってもっともらしい話なのですが、草食動物は草食動物。
人間は人間なんですよね。
もっともらしい理論に惑わされないで、人間の基本的な構造と機能に着目して、言われている理論が正しいかを見極める目が必要ですね!
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