セミナーで専門技術を学ぶだけでは、パーソナルトレーナービジネスは成功しない

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パーソナルトレーナー・ヘルスコーチをしている安藤ひろゆき(@PThiroando)です。

先日、あるトレーナーさんからこんなメッセージを頂きました。

まだパーソナルトレーナーとなって2年なので、これからもっと勉強を重ね力をつけていきたいと考えています。
パーソナルトレーナーを続けていくにために、色々な方向性や可能性を学びたいと思っています!

パーソナルトレーナー活動を始めて、2年だと少しずつ色々な事が見えるようになってきて、これから先の事を考えるようになる人もいると思います。

僕は、3年目まではそんな事を考える余裕はありませんでしたが。(笑)

パーソナルトレーナーを目指している、もしくは職業としている人の多くは、トレーナーとしての技術を学ぶことに沢山の時間と労力とお金を使っています。

それは職人として必要なことですが、それだけでは職業としてパーソナルトレーナーを続けていくことは難しいと僕は考えています。

今日は、セミナーで専門技術を学ぶだけでは、パーソナルトレーナービジネスは成功しない理由をお話したいと思います!

目次

専門技術は必要だけど、求めている人がいないとその価値はゼロです!

パーソナルトレーナーは高度専門職なので、身体に関する様々な事を学ばなければなりません。

最低でもこの5つの項目に関してはある程度の知識を持っていることが必要になります。

  • Form Closure・・・骨や靭帯など
  • Force Closure・・・筋肉など
  • Motor・・・神経系
  • Nutrition・・・栄養
  • Emotion・・・感情

参考:スポーツトレーナーってすぐなれると思っていませんか?

更に、トレーニング時の指導技術として、トレーニングが実際に行えるのはもちろん、その技術を伝える能力など様々な要素が必要になってきます。

これらを全てを体得するには、それなりに多くの事を学ばなければいけないことは、わかると思います。

こうしたことから、『知識や技術を一生懸命勉強しなくては!』と考えるトレーナーさんが多いです。

そういう考えになるのも分かるのですが、大前提として、

なぜ、これらの知識や技術をあなたが身につけることが必要なのか?

ということを考えている人は意外と少ないです。

これら専門知識や技術が必要なのは、パーソナルトレーナーになるためではなく、クライアントがパーソナルトレーナーにそれらの専門知識や技術を求めているからです。

つまり、求めてくれる人がいるので、その専門知識や技術に価値が生まれるのです。

この前提を忘れてしまい、誰が必要としているか分からないような高度な知識や技術を体得しようとしているトレーナーさんも少なくありません。

知識や技術を体得することは悪いことではありませんが、それを求めてくれる人がいなければ、世の中的には価値はゼロです!

まず学ぶべきはクライアントが求めていること

ちょっと厳しいことを書きましたが、独立したばかりの僕も当時は同じような事を考えていました。

様々なセミナーに行き、知らない知識や技術をがむしゃらに勉強しました。

勉強したことが無駄とは思っていませんが、学んだ知識や技術がセッションにどのくらい反映されたかと言われると、だいたい30%くらいでしょうか?

それ以外は、『◯◯って知っている』という状態で、セッション中にクライアントにその知識を伝えたりすることはありませんでした。

そんなある日、ビジネスセミナーに参加した際に、講師の方から、こんな言葉を聞きました。

その言葉とは、

『価値は他人が決めるもの。求められることでナンバーワンになりなさい!』

というものでした。

この時、自分が良いと思っているものを提供すれば、クライアントは満足してくれると思っていた僕の頭をこの言葉に思いっきり殴られたような感覚でした。

クライアントの事を考えていなかったわけではありませんが、クライアントが求めているものが何であるかをもっと知る必要があると感じました。

そこから、日々のセッション中のクライアントとの会話やブログで様々な情報発信をする中で、僕に求められていることが段々と分かってきました。

そのニーズがわかった時、「話題のセミナーだから」とか「みんなが受けているセミナーだから」という目でセミナーを選ばなくなりました。

まずはじめに考えることは、

目の前のクライアントとのセッションをより良いものにするために、今自分は何を学ぶべきなのか?

ということなのです。

もちろん、自分が知りたい事を知識や技術向上のために勉強することも必要です。

ですが、パーソナルトレーナービジネスをしていく上では、

クライアントのニーズに合ったパーソナルトレーニングを提供する

という事が最も大切なのです。

高度な知識や技術を求めるクライアントが多いのであれば、高度な知識や技術を体得する必要があると思います。

クライアントがそこまで高度な知識や技術を求めていなくて、分かりやすい説明を求めているなら、分かりやすく説明する技術を学ぶ必要がありますよね。

質問いただいたトレーナーさんへはこう伝えました

このような考えがあったので、質問を下さったトレーナーさんには、

「今のクライアントさんとのセッションをより良くするために必要な事を考えてみてはどうですか?」

と返信をしました。

何度かやり取りをさせていただいたのですが、その最後にそのトレーナーさんから

『沢山セミナーや勉強会に行って、知識を増やせば良いわけではないことがわかりました。お客さまの声にもっと耳を傾けていきたいと思います。』

とメッセージを頂きました。

専門知識や技術を勉強する事が必要ないわけではありません!

何でも言いますが、くれぐれも誤解してほしくないのは、専門知識や技術を勉強する事が必要ないということではないのです。

大切なのは、『なぜ、これらの知識や技術をあなたが身につけることが必要なのか?』ということを学ぶ際に考えることです。

それを考えた上で、自分の知識や技術向上がクライアントにも還元できるなら、学ぶべきだと思います。

こう考えると、セミナーや勉強会に参加するために、クライアントの予約を断ることも悪いことではないと考えられるのではないでしょうか?

クライアントもパーソナルトレーナーの知識が増えることで、セッション内容が進化して、より求める結果が出やすくなるなら、大歓迎なはずですから。

今、学んでいる知識や技術は誰のためのものですか?

もし、知識や技術があるのに、クライアント獲得が出来ていなかったり、クライアントの継続率が悪いなら、それは、クライアントの求めている内容のセッションを提供できてない可能性があります。

自分が学んだ知識や技術をセッションの中に組み込みたい気持ちは、僕もよく分かるのですが、それをクライアントが求めていないのなら、新しい知識や技術をセッションに入れることは止めておいたほうが懸命です。

もちろん、求めている結果をより早く出すために必要なら、セッションに組み込むべきです。

ただ、トレーナーの気分や興味でトレーニングメニューを変更するのは止めたほうが良いというだけです。

パーソナルトレーナーを職業としていく上で、セミナーなどに参加して専門技術を学ぶことは職人として大切です。

ですが、それよりもパーソナルトレーナービジネスを成功させる上で必要なことは、クライアントの求めているものに合ったパーソナルトレーニングを提供することです。

専門知識や技術ばかり学ぶうちに、クラアントが求めていることとズレたセッションにならないように気をつけることが必要ですね!

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この記事を書いた人

筋トレで理想の身体に導く肉体改造のプロ。
科学的根拠に裏付けられたトレーニング理論を論理的かつ分かりやすく説明する指導法には定評があり、多くのクライアントから指名されるパーソナルトレーナー。
これまでに手がけたクライアントは1,200名以上。196名のアスリート、俳優、女優、アーティストの肉体改造に携わる。
パーソナルトレーニング・講演活動に加え、トレーナーの育成や支援を行う傍ら、フィットネスとITデジタルやソーシャルメディアを融合させることで新しいトレーニングの形を創造している。
メディア出演,お仕事依頼 → info@lifetime-athlete.co.jp

     
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