ダイエットして胃袋が小さくなるは迷信です!

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パーソナルトレーナー・ヘルスコーチをしている安藤ひろゆき(@PThiroando)です。

食事の量を減らすダイエットなどをすると、多くの人が今まで食べていた食事の量が食べられなくなります。

この時に多くの人が『胃が小さくなったかも?』と思うと思います。

実は、これ、胃が小さくなっているわけではありません!

胃は手術でもしないかぎり小さくなることはありません。

今日は、胃は小さくならないけど、胃が小さくなったと感じるのはなぜなのかをお話しさせていただきたいと思います!

目次

胃袋の大きさは変わらない!

胃袋は、食べたものを伸びて溜め込む → 消化する → 小腸に送り出すという作業をしています。

胃袋は、たくさんものを食べれば、それを受け入れるために大きく伸び、消化するものが無くなれば縮んで元の大きさに戻るを繰り返しています。

このように胃袋は伸縮する臓器ですが、ダイエットで食べる量が減ったからといって、胃袋そのものの大きさが変わることはありません!

つまり、毎食お腹いっぱい食べているからといって胃袋が巨大化することも、食事をずっと腹8分目にしたからといって胃の大きさが80%の大きさになったりすることもないのです。

人の胃袋の大きさはあまり変わらない

消化器外科のドクターが実際にお腹を開けて見てみた感じでいうと、人によって胃の大きさ自体はあまり変わらないそうです。

手術時に胃の中が空っぽ(空腹)の状態を見ると、多少の違いはあれど、ほぼ皆同じ位と言ってもいいように見えるとのことです。

それが証拠に空腹時の胃は100ml(ミリ・リットル)ほどに縮まり、残念ながらこれ以上小さくなりようがないと言われています。

もしそれよりも小さくするには、手術で胃を切除するしかないそうです。

胃が小さくなったと感じるのは、なぜなのか?

胃が物理的に小さくなることは無いことがお分かりいただけたかと思います。

では、胃が小さくならないのに、なぜ人は、『胃が小さくなった』と感じるのでしょうか?

それは、満腹を判断しているのが、胃ではなく脳だからです!

胃にものが沢山入ると物理的に満腹を感じると思っている読者さんもいらっしゃるかもしれませんが、それは間違いです。

満腹になったかどうかを決めるのは、胃ではなく、脳にある満腹中枢が判断しています。

満腹中枢とは?

満腹中枢とは、食べ物を摂取した際に、満腹を感じるための器官です。

満腹中枢は、血糖値の上昇を感知することで、身体にとって必要なエネルギー量が補給されているかを判断しています。

『これ以上のエネルギーは不要!』と判断すると、脳の命令で『お腹がいっぱい』と感じて、食べる量を適量にコントロールしているのです。

満腹中枢にエラーがあるかも。。。

満腹中枢が血糖値の上昇を感じて、満腹を判断しているのですが、それが上手く働いていない場合が多いです。

例えば、

早食いをする
砂糖の多いお菓子ばかりを食べる
菓子パンばかり食べている

などを繰り返していると血糖値が急上昇、急降下を繰り返してしまいます。

そのうちに、満腹中枢にエラーが出て、満腹を感じにくくなっていくのです。

こうなると沢山食べても、満腹を感じないので、ついつい食べ過ぎてしまうのです。

この場合のエラーとは、なにか異常があるというよりは、満腹を感じにくくなっているということです。

その原因は、ホルモンの分泌とか色々あるのですが、今回は割愛します。

そのエラーが、食事の改善をすることで改善され、満腹中枢が正常に働き始めて、少ない量で満腹を感じるようになる。

胃が小さくなったと感じる人の多くは、この可能性が高いのです。

そう考えるとまた元の食生活に戻したり、大食いや早食いをすることで、いわゆる『胃が大きくなった』沢山食べられるようになります。

そのため、ダイエットなどで目標を達成した後も、食事の内容、食べる量に注意が必要なのです。

早食いがダメな理由も同じです!

食べ物を食べるとすぐに血糖値が上昇して、満腹中枢がそれを感知するわけではありません。

満腹中枢が血糖値の上昇を感知するには、約20分ほどかかると言われています。

そのため、早食いをすると量がお腹に入ってくるのですが、血糖値の上昇が後から追いかける形になるので、食べ過ぎてしまうのです。

これによって、結果的に量を食べ過ぎてしまって、体重の増加を招いてしまいます。

早食いで太ってしまわないようにするためには、、噛む回数を多くする箸を1度箸置きに置く誰かと話しながら、できるだけ時間をかけて食事をするなどの方法を取ることで解消できます。
*ただし早食いでも少食という人はこの例にはならないので、ご注意ください!

まとめ

胃袋が物理的に小さくなることはありません!

胃が小さくなったと感じるのは、満腹中枢が少量の食事でも満腹を感じる様になったということです。

大食い、早食いは満腹を感じにくくさせてしまうので、避けましょう!

ゆっくりよく噛んで、腹八分目で食事をすることで、適量で満腹を感じられるようになりましょう

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この記事を書いた人

筋トレで理想の身体に導く肉体改造のプロ。
科学的根拠に裏付けられたトレーニング理論を論理的かつ分かりやすく説明する指導法には定評があり、多くのクライアントから指名されるパーソナルトレーナー。
これまでに手がけたクライアントは1,200名以上。196名のアスリート、俳優、女優、アーティストの肉体改造に携わる。
パーソナルトレーニング・講演活動に加え、トレーナーの育成や支援を行う傍ら、フィットネスとITデジタルやソーシャルメディアを融合させることで新しいトレーニングの形を創造している。
メディア出演,お仕事依頼 → info@lifetime-athlete.co.jp

     
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