パーソナルトレーナー・ヘルスコーチをしている安藤ひろゆき(@PThiroando)です。
ストレス解消法は世の中に沢山ありますが、ストレスを解消するよりも大切なことは、
『ストレスを溜めないこと』
これに尽きます。
『そんなこと言われても、ストレスを溜めないなんて出来ないよ。。。』というあなた。
実は、先日まで僕もそう思っていました。
それが茂木健一郎さんのTwitterを見て、簡単な人生の「仕分け」をすることで、ストレスを軽減することが出来ることを知りました。
僕自身は、ストレスにはかなり強い方なので、ストレスをあまり気にしていませんでしたが、それでもこの方法を知ってからは考えることが減って、自分がやるべきこと集中できるようになりました!
ストレスを感じやすい人は、きっとストレスが軽くなると思います。
今日は、ストレス解消法を知る前に、知っておきたいストレスを溜めない方法をご紹介したいと思います!
ストレスとはなにか?
ストレスを溜めない方法をお話する前に、日常よく使われている『ストレス』とは何なのでしょうか?
意外とストレスのことをよく分かっていないで、「ストレス溜まった!!」なんて言っている人も少なくありません。
ストレスとは、元々は工学の世界の用語だったそうです。
ある物体に力を加えて形を変形させようとすると、その物体には元の形に戻ろうとする力が生じます。
これを応力(ストレス)と呼びます。
物体を変形させようと加えられた力と、物体が元に戻ろうとする力の間で緊張状態が生じること、これを『ストレス状態』と呼んでいます。
風船で例えると、風船を指で押さえると、風船が変形します。
この時、風船には元に戻ろうとする力が生じていて、これが応力(ストレス)になります。
風船を押さえていた指を外すと応力(ストレス)によって風船の形は元に戻ることが出来ます。
元々はこのような物体に対する現象に対して、「ストレス」という言葉が用いられていたのです。
普段使われている「ストレス」とはちょっと違いますよね?
一般的に言う「ストレス」とは?
元々の「ストレス」の意味がわかったところで、一般的に使われている「ストレス」についてお話したいと思います。
先ほどご説明した物体に起こっていた現象をヒトに置き換えて、使うようになったのが、普段使っている「ストレス」です。
ストレスの概念は一般に、1930年代のハンス・セリエの研究に起源を持つとされています。
セリエは、物体のストレスは元に戻ろうとする力という決まった反応だがが、動物(人間含む)のストレスはそう単純ではなく、
「不快な刺激の種類に応じた特異的な症状」と
「不快な刺激の種類によらず出現する同じような(非特異的な)症状」
があることに気付きました。
例えば、人間の皮膚にバイ菌を感染させたとします。
すると、その部位は赤く腫れますよね?
また氷水に指や手などを長時間つけるという不快な刺激を与えると、その部位は凍傷を起こしますよね?
これらは1つ目の「刺激の種類に応じた症状」です。
皮膚をバイ菌に感染させたからといって凍傷は起こりません。
セリエはこのような症状を「局所適応症候群」と呼びました。
もう1つが、不快な刺激の種類に関わらず、同じように症状が現れる場合です。
先ほどのバイ菌に感染させる例で言えば、凍傷を起こすことはありません。
ただ、氷水の中に手や指を入れたときも痛みを感じたり、イライラしたりするなどの行動を取るようになるなどの共通の症状が出現する可能性があります。
このような不快な刺激の種類によらず生じる共通の症状は「全身適応症候群」と呼ばれました。
それが工学の「ストレス」とよく似ていたため、同じように「ストレス」という言葉で表されるようになったのです。
「ストレス」はどうやって起こるの?
仕事の場面などで、『この仕事はすごくストレス!』なんてことが言われたりしますが、先ほどもお話したように、「ストレス」とはある事柄に対しての反応の結果です。
では、ストレスを起こしているものは何なのでしょうか?
ストレスは、ストレッサーと呼ばれる外的刺激によって起こります。
ストレッサーは以下の4つに分けられます。
- 物理的ストレッサー(寒冷、騒音、放射線など)
- 化学的ストレッサー(酸素、薬物など)
- 生物的ストレッサー(炎症、感染)
- 心理的ストレッサー(怒り、不安など)
多くの人が「ストレス」と呼んでいるものは、心理的ストレッサーによって引き起こされる非特異的生体反応(ストレス反応)のことを指している場合が多いです。
この心理的ストレッサーにどのように対処するかで、ストレス反応はかなり変わってくると僕は考えています。
その具体的な方法のヒントが、今回目にした茂木さんのツイートだったのです。
そのツイートはこちら。
こちらのツイートを全文読みたいあなたはこちらをご覧ください!
そのツイートの中にこんな文章がありました。
イチロー選手が、シーズンの目標をきかれて「首位打者」などと答えなかったのは、打率の順位は他の選手がどれくらい打つか、という自分がコントロールできない要素を含むからである。
だから、自分が努力すれば向上できる、バットのコントロールやトレーニング法だけに集中されてきた。
これはどんなことでも言えることだと思っています。
僕も含めて、人間は自分でコントロールできないことに目が向きがちです。
そして、それがストレッサーとなり、ストレス状態に陥ってしまう場合が少なくありません。
先ほどお話した4つのストレッサー全てがストレス耐性に個体差があります。
- 物理的ストレッサー(寒冷、騒音、放射線など)
- 化学的ストレッサー(酸素、薬物など)
- 生物的ストレッサー(炎症、感染)
- 心理的ストレッサー(怒り、不安など)
物理的ストレッサーでいえば、オフィスの蛍光灯を見上げて『明るすぎる!』と思う人もいれば、『普通』と思う人もいます。
この場合『明るすぎる!』と思っている人は、ストレス状態であると言えます。
心理的ストレッサーで言えば、ある事柄に『ストレスだ!』と感じる人と、そんなに感じない人がいるということです。
それは、今回ご紹介したあなたの心の持ちよう、感じ方で、その刺激がストレッサーになりえるかどうか決まるのです。
そう考えると、今回のように
自分がコントロールできない部分はあきらめる
という割り切りは心理的ストレッサーを軽減することに役立つ可能性大です!
もちろん、全ての事柄がこんなにスッパリと割り切れるわけではありませんが、結構役に立つと個人的には思っています。
実際に僕はこの話を聞いてから、心理的ストレッサーは減ったと感じています。
ストレスは悪いものばかりではない
「ストレス」と聞くと『悪いもの!』というイメージが多いかもしれませんが、悪いものばかりではありません。
ストレス反応とはホメオスタシス(恒常性)によって一定に保たれている生体のバランスが崩れた状態(ストレス状態)から回復する際に生じる反応を言います。
その中には、生体的に有益である快ストレスもあります。
例えば、歩いたりして、骨に刺激が入ることで、骨が強くなるのは、快ストレスです。
多くの人がイメージする「ストレス」は快ストレスではなく、生体的に不利益である不快ストレスのことを指しています。
これが現代は多すぎるのが原因なのだと個人的には考えています。
快ストレスも不快ストレスも適度な量存在しないと、人間が本能的に持っている適応性が失われてしまう可能性があります。
様々な環境の変化に適応するためには、ある程度適切なストレスが必要なのです。
つまり、『ストレスが全くなーい!』っていうのも危ないってことです。
良くないのは、過剰なストレスによって様々な身体のバランスが失われてしまうことです。
ストレス解消をすることも大切ですが、その前にストレスの原因となるストレッサーを取り除くことで、ストレスを軽減することも大切だと考えています。
考え方やモノの見方を変えるだけでも、ストレスを軽減させることは可能です。
1度、あなたがストレス状態になるストレッサーについて見直してみてはいかがですか?
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