東京でパーソナルトレーナーをしている安藤ひろゆきです。
先日のBlogでは【炭水化物】【糖質】【糖類】の違いをお話しました。
それぞれの言葉が何を指しているのかおわかり頂けたかと思います。
『言葉の違いを知って、どんな意味があるの?』と思った方もいると思いますが、これすごく重要なことなんです!
世の中には、この言葉の違いを表示にうまく使っている場合が少なくないのです。
今日は、【炭水化物】【糖質】【糖類】を使った表示の見方についてお話したいと思います!
糖質ゼロが糖類ゼロとは限らない。
【炭水化物】【糖質】【糖類】を簡単におさらいすると
炭水化物:糖質+食物繊維
糖質:多糖類+糖アルコール+その他
糖類:二糖類+単糖類
でした。
糖質ゼロと書かれている商品が最近はスーパーなどでもかなり見かけるようになりました。
低炭水化物・低糖質ダイエットをしている方は、こうした表記があれば、安心して食べられると飛びついていけません。
なぜなら、糖質ゼロは必ずしも、糖類ゼロではないからです。
糖質ゼロのビールを例に取ると、多くのビールは食品成分表示には、糖類というのが書かれています。
これは、糖質は入っていないけど、糖類は入っているということです。
『ウソじゃん!』って思った方もいらっしゃるかもしれませんが、表記としてはウソではありません。
糖質は入っていませんから。(苦笑)
また、表示の糖類は、おそらく麦芽糖の事を指しているのだと思うのですが、この表示だけだと二糖類なのか、単糖類なのか特定することは出来ません。
糖類ゼロが糖質ゼロとは限らない。
先程の糖質と糖類を入れ替えた表示も同様です。
糖類ゼロと書かれているからと言って、糖質がゼロではありません。
糖類ゼロのチョコレートを例に取ると、糖類は使われていないのですが、糖質の中のキシリトールやエリスリトールなどが使われている場合が多いのです。
砂糖不使用チョコレートも糖類ゼロチョコレートの様に糖アルコール類を使っているもののあれば、糖類の中の別の糖(乳糖や麦芽糖)が入っているものもあります。
つまり表記されているものはゼロだけれど、それ以外のものは入っている可能性があるということです。
図解するとこうなります。

ゼロの表示は厳密にはゼロじゃない!
ゼロと書かれている表示だけで食品を選ぶのではなく、食品成分表示を見て、原料を確認する必要があるのがおわかり頂けたかと思います。
それにもう1つ加えて、お話したいのが、ゼロという表記についてです。
厚労省の栄養成分表示では、以下のような決まりしかありません。
『無、ゼロ、ノン、レス、0』含まないという表示
食品100g当たり0.5g未満、または飲料100mL当たり0.5g未満の場合に表示してよい。『低、ひかえめ、小、ライト、ダイエット、オフ』低いという表示
食品100g当たり5g以下、または飲料の100mL当たり2.5g以下の場合に表示してよい。
つまり『無糖』や『糖質ゼロ』、『ノンシュガー』や『シュガーレス』と表示されていても、厳密にはゼロではないということです。
で、何を食べればいいの?
ここまでお話すると多くの方が、『で、何を食べればいいのですか?』と質問されます。
糖質ゼロのビールやチョコレートを飲んだり、食べたりすることがダメと言っているのではありません。
そうした表示に気をつけないよりも気をつけていたほうが良いとは思います。
ただ、糖質ゼロの表示だけを見て、『糖質ゼロだからOK!』と決めて付けてはいけないのです。
そうした表示を鵜呑みにするのではなく、今回お話した事実があるということを知っておいて、食品を見る目を養うことが必要なのです。
そうすることで、本当に自分が必要な食品を選ぶことが出来るのです。
今回は低炭水化物・低糖質ダイエットを行う人が気にされる食品を例にとってお話しました。
その人がどのような目的で食品を選ぼうとしているのかによっても、食べるものは変わってきます。
これを機会に食品成分表示を見るクセを付けてみてはいかがですか?
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「炭水化物」「糖質」「糖類」の区別に関する一連の記事を,
興味深く拝読致しました。
わかり易く勉強になりました。
――が,本記事(diet/2016/4694.html)に至って,
1 点,不明な点が出てきました。
不明点は,結局,「糖質」の中に「糖類」は含まれているのかどうかという事です。
前述の一連の記事群で共通して頻出しているヴェン図式(ベン図)の――
wp-content/uploads/ca9763a258fb5790efb3b3f06b1d708f.png
――では,
「糖類」は「糖質」に「包含」されている関係である様に明示されています。
こちらの説明の方が正しいのだとすると,
本記事本文中の――
> 糖類ゼロが糖質ゼロとは限らない。
――は,正しくても,――
> 糖質ゼロが糖類ゼロとは限らない。
――は,誤りであるという事になってしまいます。
逆に,前掲の――
「糖類ゼロが糖質ゼロとは限らない。」「糖質ゼロが糖類ゼロとは限らない。」
――が両方共正しいのだとすると,
前掲のヴェン図式で「糖類」は「糖質」に「包含」されている様に示してあるのは,
誤りであるという事になってしまいます。
失礼ながら,図か文章かの少なくともどちらか一方が,
貴サイト側の誤謬だと拝察致します。
本投稿の趣旨としては,誤りを糾弾したいのではなく,
誤りを訂正して頂いた上で,本当の本当に正しい事を教えて頂きたいという事です。
宜しく御願い致します。
みな さん
コメントありがとうございます!
「炭水化物」「糖質」「糖類」の区別について、お役に立てて嬉しいです!
ご指摘の部分はおっしゃるとおりだと思います。
本来の「炭水化物」「糖質」「糖類」の分類は、こちらの記事の図のような形で「糖質」の中に「糖類」は含まれています。
そのため、
糖類ゼロが糖質ゼロとは限らない。
――は,正しくても,――
> 糖質ゼロが糖類ゼロとは限らない。
――は,誤りであるという事になるのが正解です。
ですが、これが現実の広告表記には適応されていないのが現状です。
こちらをご覧頂くとお分かり頂けるかと思います。
http://bit.ly/2t9VXX6
こちらには、「糖質ゼロ」と書かれていますが、商品情報の原材料には「糖類」と記載があります。
この糖類の詳細はわかりませんが、糖質ゼロで糖類は入っているということが起こっています。
今回の文章ではそのあたりの補足が足りなかったと感じましたので、近々文章を修正したいと思います。
ご指摘、ありがとうございました。
迅速な回答,有り難う御座います。
つまり,件(くだん)のヴェン図式は正しく,
だからこそ,私側の指摘通り,
本来ならば「糖質ゼロが糖類ゼロとは限らない。」などという事は
論理学的に成立しない――つまり,
「糖質」でもある「糖類」が“ゼロ”でないと「糖質」が“ゼロ”とは言えない筈
――であるにもかかわらず,
残念ながら“現実”には論理的に破綻した虚偽表示が
横行しているという事だったのですね。
ならば,納得できました。
「近々文章を修正」との事でしたので,それに当たって 1 点私見を。
件の一連の記事群で,――
> 炭水化物:糖質+食物繊維
> 糖質:多糖類+糖アルコール+その他
> 糖類:二糖類+単糖類
――という要約も頻出していますが,
「糖質」を「包含」している「炭水化物」の
「糖質+食物繊維」という説明に準じるなら,
「糖類」を「包含」している「糖質」の説明は,
同様に「糖類+多糖類+糖アルコール+その他」とすべきではないでしょうか。
「その他」に含まれているのだという言い訳も有り得るとは思いますが,
それで済まされるなら,
結局悪い意味で“何でもアリ”みたいな事になってしまいますので。
ところで,序でに…。
「多糖類」というのは「二糖類」を「包含」しているのでしょうか。
以上,理屈っぽくて恐縮ですが,宜しく御願い致します。
いつも楽しく勉強させていただいています。
人工甘味料に関して、やはり体には良くないという
記事をよく目にしまが、一方で甘さを感じれる分カロリーを
抑ることができダイエットに役に立つという記事を見ました。
安藤さんは添加物に関してどういったご意見をお持ちでしょうか?
また普段から添加物には気を付けていますか?
宜しくお願い致します。
庄司 弘典さん
いつもブログを読んで頂き、ありがとうございます!
人工甘味料に関しては賛否両論ありますね。
庄司さんがおっしゃるとおりで、カロリーだけを見るのでしたら、ダイエットに役に立ちますね。
ただ、血糖値のことを考えると、糖質を摂取した後に人工甘味料を取ると、血糖値が上がるというデータがあります。
どこを重視するかで、良い、悪いが変わってきてしまうので、判断が難しいというのが正直なところです。
添加物は、現代の食生活を支えている部分もあるので、全てを取り除くことは出来ないので、上手く付き合っていくのが良いのではないかと考えています。
そんなに気にしてはいませんが、コンビニなどではあまり食べ物は買わなくはなりました。